カラーコンタクトレンズの安全性

平成24年5月22日、国民生活センターから、カラ―コンタクトレンズの安全性についての発表がありました!

カラコンの使用で目に障害も

カラコンは、通常の透明なコンタクトレンズと同様に、高度管理医療機器といって、生命や健康に重大な影響を与えるおそれがあるため、適正な管理が必要なものとされています。以前は視力補正を目的としない度なしのおしゃれ用のカラコンは、高度管理医療機器としての承認が不要でした。しかし、おしゃれ用カラコンの使用による目の不調や事故が増えたため、レンズの安全性が問題視され、2009年11月から、度なしのおしゃれ用カラコンも高度管理医療機器としての承認が必要となりました。承認を受けたカラコンは、2009年には10品目以下でしたが、2013年には承認を受けたカラコンは300品目程度にまで増加しています。

一方、PIO-NETに寄せられるカラコンの相談件数は増加の一途で、この10年間(2004年4月1日~2014年3月31日)で737件寄せられているそうです。また、2012年に日本コンタクトレンズ学会が行ったカラコンによる眼障害調査では、7月~9月の3ヵ月間に、カラコンによる眼障害が多数報告されています。

そこで、日本コンタクトレンズ学会、公益社団法人日本眼科医会との共同研究で、カラコンの安全性や使用実態について調べ、消費者に情報提供をすることとしたそうです。

PIO-NETに寄せられた737件の相談件数について分析結果

カラコンの販売購入形態は、通信販売が81.4%(600件)と最も多く、店舗販売(15.7%)の約5倍です。カラコン使用者の中心年齢は10歳代、20歳代で、79.8%を占めますが、実際に相談に来るのは40歳代の29.8%が最も多くなっています。また使用者の92%は女性です。

10代のお子様を持つ40代の親御さんからのカラコンに関する相談が増えています!

福岡県・10歳代のお子さんを持つ親御さんからの相談(1)

高校生の娘が通信販売で勝手にカラコンを購入した。使用したところ目が充血した。目に障害が出るのではないか不安である。娘に使用をやめるように説得しているが、友達も使用しているからと言ってやめようとしない。

大阪府・10歳代のお子さんを持つ親御さんからの相談(2)

中学3年生の娘が量販店でカラコンをファッション用に買い、寝るとき以外は1ヵ月ずっと装着していたようだ。両目に痛みを感じ、目が開けられなくなったと言うので、眼科に連れて行ったら、医師に「角膜に傷がついている。失明の可能性もあるので大きな病院を紹介する。」と言われた。

インターネットで人気のカラコン20銘柄についてテストした結果

カラコンのパッケージに表記されている内容と実際のレンズの規格が異なるいい加減なレンズや承認基準を満たしていないレンズ、着色部位から色がはみ出しているレンズ等、粗悪なレンズが多数流通していることが分かりました。

縁から着色部分がはみ出している様子

カラコンの使用実態についてのアンケート調査結果

対象者:10歳代、20歳代のカラコンユーザー1,000名(10歳代:500名、20歳代:500名)
  1. カラコンの入手、購入先は、インターネット通販が 39.2%と最も多く、特に10 歳代では半数近くを占めていました。
  2. カラコンを購入する際、43.5%が眼科を受診したことがなく、15.2%がレンズの種類を変更する際に眼科を受診していませんでした。さらに、10 歳代ではこれらの割合が高くなっていました。
  3. カラコンを購入する際、36.4%が「購入先から眼科を受診しているかの確認も、眼科の受診を勧められることもない」又は「覚えていない」と回答しました。
  4. 3 カ月に 1 回以上の頻度で定期検査を受診している人は 17.0%と少なく、「全く受けていない」と回答した人が 30.6%もいました。
  5. 23.7%がカラコンを使用していて、目の調子が悪くなったことがあると回答しましたが、そのうちの約半数はその際に眼科を受診していませんでした。
  6. 決められた期間内にレンズを交換しなかったり、夜寝るときにレンズをはずさないで寝てしまうことがあるなど、誤った使用方法をしている人が多数いました。
  7. 使用する度に消毒やこすり洗いをしない、レンズケースを定期的に交換しないなど、誤った方法でケアしている人が多数いました。

カラコンを使用している方へのアドバイス

カラコンには、レンズの品質が原因で透明なコンタクトレンズよりも眼障害を起こしやすいものがあることが分かりました。カラコンを使用する場合には、リスクを十分に理解した上で、必ず眼科を受診し、眼科医の処方に従ったレンズを選択するようにしましょう。


カラコンを使用していて目に異常を感じた場合には、直ちに使用を止め、眼科を受診しましょう。また、目に異常を感じていなくても、必ず定期検査を受けるようにしましょう。


レンズの使用期限を守りましょう。また、繰り返し使用ができるレンズは、レンズケアを毎回正しく行うようにしましょう。


個人輸入のカラコンは、日本において安全性が確認されている訳ではありません。安易に購入しないようにしましょう。

※この資料の原本(国民生活センター発表)は、下記から閲覧出来ます。

【原本】http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140522_1.pdf